街づくり研究会D班「空創店舗」です。説明は書記の猪俣が担当させていただきます。

空創店舗に与えられた使命・ミッションは谷越通りや下町通り商店街といった中心市街地に点在する「空き店舗」の有効活用です。
班のネーミングは空き店舗から新しく創造する意味で『空創店舗』と付けました。


8月の会発足よりここにいるメンバー全員で有効策はないか?と検討してきたわけですが、 今日は現時点での成果としていくつか提案してみたいと思います。


スクリーンに目を向けていただきたいのですが、市の調べによりますと館林の中心市街地には現在29件もの空き店舗があるといいます。
空き店舗といっても住宅兼店舗として住まわれ店舗部分だけが閉めた状態の物件もありますので、空家とは意味が違いますが、思いの他多いような気がします。その理由は、..


中心市街地の空洞化傾向は全国的な問題らしいですが、館林の場合、対象となるエリアは駅前通り商店街以外道路が狭く駐車スペースや駐車場がない。個性的なお店がない、住宅が少なく歩いて買いにこれるような住民の方が少ないと言ったハード的要因があるように思われます。広い駐車場を持つ郊外型店舗に足が向いてしまうのはクルマを使う生活パターンの結果かもしれません。
しかし、一方でフリーマーケット等の経験からリサイクル・ショップを開きたいと思っている方や、飲食店を開きたいと思っている人など開業意欲のある人も多いはずですが、物件情報がなかったり、開業資金が調達できない、人通りが少なく投資資金の回収が非常に難しい等、新しい人が参入しにくい環境なのも実情のようです。大家さんや地権者の方も貸した後での権利関係を考えると尻込みしてしまう例も多いと思います。


そこで、私たちのチームでは貸し手借り手の不安を解消し活性化情報を相互交換する場を設ける。消費者と事業主のネットワークづくり、学生・主婦・プロ予備軍という新規出店者の手助け、制度融資や優遇支援策などの行政も一体化したバックアップ体制づくりが急務と考え。そして、こうしたプランの提案が新規参入しやすい環境とシステムづくりになると思います。


その具体例としては創業支援事業も含めたモデルの提案です。
空いてる店舗と新規参入希望者の仲介は専門業者さんの領域ですが、空想店舗チームとしてはチャレンジショップにはじまり、常設店舗開設、そして街づくりとつながるビジネス・モデルをイメージし、ステップに応じたサポートが必要と考えています。


もう一度スクリーンに目を向けてください。私たちのチームにおいて今回提案できるビジネスモデルの概念図がこれです。


このモデルは縦軸に人づくりに始まり、店づくり、そして街づくりへとつづくステップを。


横軸が創業者と大家さんとそれを結ぶ仲介機能としてのサロンが記されています。


このモデルの中で中心的な役割を果たすのが『空創店舗町屋サロン』です。
コミュニティー開発と仲介機能を主目的とする非営利のこのサロンは、有効活用を考えたい地権者さん大家さんと新規参入を希望する創業起業の卵を結ぶだけでなく人や情報を繋ぎながら店づくりや街づくりにも積極的に参加していこうとする人達の溜まり場と考えてください。
地権者大家さんにしてみればどうすればいい貸し手を見つけるか?そして、貸した後の権利関係が非常に不安だと思います。また、創業起業の卵たちにとって事業主として一歩踏み出るには大きな不安があると思います。


空創店舗町屋サロンは各段階に応じたセミナーを開催し、オリジナルな発想を持つ卵たちが優れた事業主に成長するための手助けをします。
まず、創業起業セミナーを受講した人には短期間の貸し出しを目的とする『Challenge空創店舗』で実験的な事業主体験をしてもらいます。


その後、本格的な事業展開を考える人には専門家によるステップアップセミナーを経て常設のRegular空創店舗へ進むこともできます。


町屋サロンは各ステップに応じて店舗デザイン、サポーターの組織化、デザインコンペの開催、インターネットを通じた全国的な情報交換などで、事業主だけでなく消費者サイドの意見も相互交換できる場を提供します。そして、このような活動を続けることによって様々なアイデアを店づくりだけでなく街づくりにもいかすことで館林発のオリジナルな町おこしにつながるものと考えています。


わたしたちの空創店舗チームでは町屋サロンの前提となる意見交換の場として空創店舗ホームページをすでに開設しておりますので、皆様の自由なご意見をいただければと思います。